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総力を結集して、チーム医療を実践する!

  • 医師名:諸喜田 林(院長)
  • 所属科:内科、消化器内科
  • 病院名:公益社団法人 北部地区医師会 北部地区医師会病院

地元の沖縄県で働く事を選択された理由を教えて下さい。

私は、福岡大学を卒業しまして平成元年に医師になりました。大学を卒業後、そのまま福岡大学に入局しまして、第二病院の筑紫病院を中心に研修を行いました。福岡大学病院でも研修を行い両病院合わせて2年間勤務しました。
沖縄にはお墓や仏壇に関する年中行事が数多く残っておりますので、必ずではありませんが、長男が仏壇を継がないといけない風習がありあります。私は一人息子でしたので、両親は当然の如く、私が家を継ぐものと思っておりましたが、このままでは沖縄に帰って来ないと心配したのでしょう。「高いお金を払って医者にしたのに、いつまで内地にいるのだ」とプレッシャーを掛けられ、スポンサーには逆らえませんので、沖縄に戻ってきました。笑
私自身、将来は地元沖縄の医療に貢献したいという強い気持ちを持っておりましたので、2年間の研修を終えたタイミングで沖縄に戻ることを決意しました。

北部地区医師会病院で働く事を選択された理由を教えて下さい。

沖縄に戻り、琉球大学の第一内科に入局しました。専門は消化器内科として、常勤で琉球大学医学部附属病院や浦添総合病院、離島の県立宮古病院に勤務しました。また、非常勤で西武門病院にも勤務しました。
私は、名護市が地元でしたので、大学から北部地区医師会病院内科のまとめ役のオファーがあり、医師になって10年目の平成10年に当院に赴任しました。それから、診療をはじめ、後輩医師の指導や育成に力を注いできました。最初は大学の研究生としてローテーションで勤務していましたが、何年か働いているうちに、「もう大学には戻らないよね」という雰囲気になりまして、その流れで琉球大学を退局し、当院で勤務を継続してきました。平成10年に内科科長として赴任後、平成18年の副院長を経て、平成20年に院長に就任しました。
当院に勤務して16年が経ちましたが、日々、職員と沖縄北部地区の医療の安定を考え、奮闘しベストを尽くしています。

北部地区医師会病院で行なっている診療の特徴を教えて下さい。

公益社団法人 北部地区医師会は、北部地区医師会病院、北部地区医師会附属病院 心臓血管センター、ちゅら海クリニック 腎臓病医療センター、健康管理センター、北部看護学校、大宜味村立診療所、東村立診療所、屋我地診療所、久志診療所を運営しています。北部地区医師会病院は、沖縄県の全面積の36.5%を占める北部のエリアで、離島を含む12市町村で構成された北部地区の中心にある名護市所在の中規模の急性期病院です。

北部地区では、当院と県立北部病院の2つの病院が急性期を担っています。県立北部病院は、救急医療と小児科や産婦人科を含めた急性期の総合病院ですが、当院では、小児科や産婦人科、泌尿器科、耳鼻科はなく、全ての診療科は標榜しておりません。
当院は、主に生活習慣病診療、がん診療、救急、健診を軸とする急性期病院です。生活習慣病を含めた一般的な内科全般、外科全般、整形外科、救急医療、健康管理センターでの健診業務が、骨格になっているのが特徴です。

内視鏡は、胃カメラが年間約6,000件、大腸カメラが年間約2,000件と多くの症例を行っています。がん治療と外科手術も多くの症例があり、がん相談支援センターを開設しています。県内のがん診療拠点病院は琉球大学病院で、当院は北部地域がん診療連携拠点病院に指定されています。がん治療は、時代の流れで薬が良く効くようになりましたので、化学療法室を拡充して外来化学療法室の設備を整え、がん化学療法、抗がん剤治療を外来で行っています。がん化学療法の症例は、約3年間で年間約500件から1,000件を超えてきています。呼吸器内科では、2013年に「できる!見える!活かす!グラム染色からの感染症診断(羊土社)」の著書を琉球大学医学部第一内科の藤田次郎教授との共著で上梓し、好評を得ている田里先生(呼吸器・感染症)という医師も在籍しています。
また、北部地域の中核病院として、専門的な治療や高度な検査、手術等を行う、地域医療支援病院の承認を受けています。救急医療は北部全体の約40%に対応し、県立北部病院との連携によって北部全体の地域医療をカバーしています。地域の医療機関と連携を図り、地域の診療所の後方支援病院としての役割も担っています。

当院は琉球大学から医師派遣の協力を頂いていることもあり、多くの症例と専門性の高い医師が在籍していますので、若手の先生には、計画的に手術の経験ができる環境がありますし、多くの症例を積むことができますよ。現在、琉球大学から内科だけも5名の研究生が派遣されており、人材の育成に注力しています。

北部地区医師会病院で働く魅力を教えて下さい。

当院は理念の1つに「患者さまの気持ちを尊重した医療を目指します」を掲げており、チーム医療を重視しているのが魅力ですね。一般的に医療は、医師の自己完結的なイメージを持つ方が多いと思いますが、一人の医師で完結できるものではありません。病院はスペシャリストの集まりです。病院には様々な専門分野があり、様々な専門職が介在して治療を行い、みんなの協力があってこそ初めて完結するのです。患者さまは、主治医個人の患者さまではなく病院の患者さまとして、医師だけでなく職員全員で一人の患者さまをしっかり診ること。それをコンセプトとしています。

また、以前は、医師がリーダーとしてトップにいて、ヒエラルキーが成り立っていました。しかし、そのような階層組織では、例えば、看護師が医師に対して、この情報は伝えたほうが良いと思っていても、医師が偉すぎて伝えたいことが言えず、結果として医療事故が起こってしまった。これでは本末転倒です。従いまして、私はチーム医療を充実させ、チーム医療を追求することによって、働き甲斐を成就させて、推し進めていくことが重要と考えます。それにより、医師個人の責任ではなく、病院のスタッフを含めみんなで責任もシェアしながら、患者さまを診ていく心構えができます。自分一人だけに責任をかぶされて苦しい思いをすることがないよう、一人一人が責任を持ってチーム医療を行っています。
中心に病気があって、その周りに、患者さま、医師、コメディカル、事務職員がいると位置づけ、みんなでスクラムを組んで、病気に対峙していくこと。これが当院の基本的な概念です。

さらに、チーム医療を行っていますので、チームワークが良く、医師同士や医療従事者と協力し合う体制があるのが魅力ですね。昔は院長室がありましたが、私は院長就任時に院長室を無くしました。それで、私は院長就任時より医局の机を使用しています。ちなみに、現在は看護部長や事務長など上職者の部屋もありません。医局は各科の仕切りもないため、医師同士が、外来・入院・紹介の患者さまの電子カルテを見ながら気軽に相談や依頼、ディスカッションができる風通しの良い環境です。研修医の勉強会も医局で行っており、コメディカルも参加でき、他職種とコミュニケーションを交わす機会も多くあります。医師の在籍数は30名前後ですので、程良くまとまりやすい医師数だと思います。土曜日で子供を預ける施設がない場合や預ける方もいない場合は、医局に子供を連れてくる医師もいますよ。私も子供が小さいころは医局に連れてきていましたが、医局が託児所のような雰囲気になりますよ。笑 医局はアットホームでみんな仲が良く家族みたいな感じですね。
コミュニケーションを取りやすくするため院長室を無くしましたが、私自身が逃げ場のない状態にもなり、結果的に良かったと思っています。笑

個人技ではなく、集団の力、チームの総合力で診ていく。カリスマはいないが、相応に経験を積んだスタッフが揃っていて、みんなの総力を結集して、医療を実践していく。これが当院の大きな魅力ではないでしょうか。

沖縄県で働く上での魅力を教えて下さい。また、働く上で注意すべき点を教えて下さい。

沖縄県では、北部、中部、南部、離島の4つのエリアで、医療の形態が異なりますので、1県で様々な医療体験ができるメリットがあります。最初の1年は沖縄本島の病院で研修して、2年目は離島の病院で研修するなど選択肢が多く、それぞれの地域で異なる医療経験ができることが魅力です。

沖縄県の医療の特徴として、本土では50~100床規模の民間病院がたくさんありますが、沖縄は小規模の病院が少ないため、医療の形態がとてもシンプルで、患者さまはどの病院に受診すれば良いのか、分かりやすい特徴があります。北部では当院を含む中核病院が2つしかありませんし、療養型病院や精神科病院、診療所も多くはありませんので、地域で医療連携を強めて、医療資源を有効に活用している状況です。北部地区医師会は地域医療をカバーするため、大宜味村立診療所、東村立診療所、屋我地診療所、久志診療所と4ヶ所の診療所を運営していますので、希望があれば地域の診療所でも働くことができます。ここ北部では、中核病院で働きながら、Dr.コトーのような田舎の診療所でも働けますよ。大病院や急性期病院で働きたい方は、中南部を選択できますし、沖縄には希望に応じて幅広く医療に関われるツールが揃っているのではないでしょうか。

また、沖縄は最初に県立病院ができて、次にある程度の民間病院ができ、それから琉球大学ができた流れがあります。大学ができるまでは、県立や民間病院が連携を強めてきましたので、横のつながりが非常に深い特徴があります。県内ではいろいろな医療経験が積めますので、県内の病院から当院に転職してこられる医師がいる場合は、その病院の上級の医師から「当院からお宅の病院に〇〇先生が行きますのでよろしくお願いします」と言われるなど、県内で転職することに対して寛容で、気軽さがあるのも特徴ですね。私自身も大学勤務から、三次救急の急性期病院勤務、離島の病院勤務と多くの経験ができました。沖縄には希望に適した経験が成せる環境があります。

さらに、当院は、琉球大学からのローテーションで勤務している医師は沖縄県出身者が多いのですが、当院の常勤医師30名のうち沖縄出身者は半数もいません。半数以上は県外出身者なのです。同法人の北部地区医師会附属病院 心臓血管センターでは、医師全員が県外出身者です。地元出身者ではなく、県外出身者で成り立っている状況ですが、それは、居心地が良く勤務しやすい。或いは、家族を一緒に連れてきて生活しやすい環境を証明していると思います。医師以外のスタッフも県外出身者が多く、住みやすい環境があるからだと思います。

電車がなく、車社会ですから、沖縄の人は如何しても歩くことが少なくなります。県外から沖縄に移住してから太りましたと言われる先生もいました。観光客も気軽にレンタカーでどこにでも行ける環境がありますので、車があれば不便はしませんが、注意すべき点としましては、適度に歩くことも大切ですね。

自然豊かな環境、基地がある雰囲気、程良い都会など、北部、中部、南部、離島でそれぞれ違った特色があります。地域で異なる環境が体感できるのが最大の魅力ではないでしょうか。

沖縄県での勤務と他県での勤務で、疾患や患者層など違いがありましたら教えて下さい。

他県と比べ、沖縄県では、肥満な方と飲酒をする方が比較的多いですね。生活習慣病が多く、糖尿病や内分泌などの患者さまの割合が多いのが特徴です。内科系の先生は生活習慣病の指導で苦労するかもしれません。おおらかな県民性が災いしていると思います。笑
以前の沖縄は長寿県でしたが、長年の車社会の影響により、歩かなくなりました。沖縄の小学生は、球投げなどは全国レベルより上のようですが、子供の頃から歩いていませんから、持久力は全国レベルより下だそうです。
飲み会は、内地では18時頃にスタートして終電前に帰宅しますが、沖縄では飲むスタートが遅く20時頃にスタートします。そして、電車がありませんので終電の時間がなく、長い時間飲酒をするのです。笑
歩かないことや飲酒が影響していると考えます。

当院ではこんな先生は活躍できる。逆にこんな先生はフィットしない医師像があれば教えて下さい。

活躍できる医師像としては、協調性のある人がいいでしょうね。医師とのコミュニケーションを取ることが好きで、チーム医療に充実感を求める方は活躍できると思います。そして、豊富な症例がありますので、外科の症例や内視鏡の件数など経験を積みたい方もフィットするでしょう。

当院の初期研修医は2名しか枠がありませんので、大所帯の病院と比べて目を掛けることができますし、他の研修医に気を遣わなくても良い雰囲気があります。それゆえに「大勢のところでは埋もれてしまうが、この規模であれば自分のやりたいことが果たせそう」だとか、「大事に育ててもらえそう」などの希望がある方には良い環境だと思いますよ。年配の研修医の方が、若者と一緒ではついていけないが、マイペースにできるのが良いなどと思う個性的な研修医も来ます。また、麻酔科で4~5床規模のICUを経験したいといった先生もいました。癖が強い訳ではなく、引っ込み思案で、細々と静かに、要求され過ぎずに自分のペースで仕事をこなしたい方には、良い環境だと思います。当院には、やる気があって実力のある方には、充分に力が発揮できて、活躍できるフィールドがあります。

逆にフィットしない医師像としましては、自信過剰な方、協調性がない方、チーム医療を目指さない方、自分のやりたい医療だけを望む方は、当院には向いていないと思います。マイペース過ぎる方も厳しいかもしれません。全ての医師は生涯勉強と思っていますので、自分だけの診療スタイルを曲げない方や貫く方はフィットしないでしょう。
当院は、色々な方と接することで進化できる医師を求めています。

『名護』で暮らす上での魅力を教えて下さい。逆に暮らす上での大変さがあれば教えて下さい。

名護は、豊かな自然と心地良い街が調和していますので、単身でも家族でも住みやすいところが魅力ですね。
名護市には、市民のつどいの広場で、21世紀の森ビーチ、野球場(日本ハムのキャンプ地)、サッカー場、ラグビー場、テニスコートなどのスポーツ施設がたくさんあり、碧い海と南国の陽射しが降り注ぐなか、海水浴やビーチパーティー、マリンスポーツなどが楽しめます。沖縄のビーチパーティーはぜひ体験しに遊びに来て下さいね。
沖縄には海のイメージをする方も多いと思いますが、名護は透明度の高い綺麗な海だけではありません。山や清流もあり、緑も多く、高台や山頂からは景色も良く、恵まれた大自然がありますよ。同じ沖縄でも人工のビーチしかない場所もありますので、名護は自然環境に凄く恵まれていると思います。大きな渋滞もありませんので、ここに住むと気持ち豊かで優しくなれますね。また、市内には首都圏で見られる大手スーパーやチェーン店などがあり、飲食店や銀行、病院などの生活インフラも整っていますので、日常生活で不便を感じることは少ないと思います。スーパーでは、野菜・肉・魚・アグー豚など多種多彩なやんばるの食材が揃っており、美味しい飲食店も沢山あります。沖縄料理のお店だけでなく、美味しい洋食のレストランもありますよ。ソーキそばの発祥の地でもあり、美味しい沖縄そば屋さんもたくさんありますね。オリオンビールの工場もありますので、オリオンハッピーパークでは造りたての生ビールが試飲できます。もちろん居酒屋のオリオンビールもうまいですよ。笑さらに、国際的な自転車ロードレース「ツール・ド・おきなわ」や「桜祭り」「エイサー祭り」「ハーリー大会」などたくさんのイベントが開催され、地元を初めとする多くの参加者と観光客でにぎわいます。
加えて、沖縄は花粉症がないのも魅力ですね。以前、当院に入職された先生も花粉症がピタッと治りました。

暮らす上で大変さと言えば、伊江島など離島に就航しているフェリーは、波が高いと欠航になることがあります。移動に関しては、運転免許がないと不便ですが、車に頼ってしまい歩かないと太ってしまいますね。ただ、道はあまり混みませんので、運転に慣れていない方でも運転しやすいと思います。

ここ名護には、大自然があり、商業施設もあり、生活インフラは困りません。そういった環境の中で、暮らす喜びがあり、豊かな気持ちで過ごせるのは大変魅力ではないでしょうか。

最後に先生方へメッセージをお願いします。

『病気だけではなく、チーム医療を通して、しっかり患者さまを診たい』という先生は、
是非、当院に体感しにいらして下さい!

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